X(Twitter)を見ていても、子連れワーママ転職がいかに難しいかが読み取れるような気がしていて。現職への不満や不安があって、一念発起して転職したワーママたち。
コロナ禍を経て、リモートワークの超絶なメリットを知ってしまった。
これならワーママを続けられるかもしれない。
さらにフレックスがあれば通勤時間分も戻してフルタイムに戻すこともできるかも。
中抜けもできれば園や学校のイベントにも顔を出せる。
動こう・・・!
仕事をしならがの子持ちの転職活動たるや、並大抵の状況ではありません。
めちゃくちゃ大変です。そして頑張って転職した!
念願のリモート・フレックスに高鳴る気持ち、ワーママとしてバランスのとれた生活が送れるのかもしれないとわくわくと入社しました。
子持ちのワーママですから、リモートやフレックス、時短勤務ができるかどうかなどの働きやすさの条件面重視で転職するケースも多い(というかほとんど)と思います。
より働きやすくなるはずと決断して入社した新天地へ行ってしばらくして慣れてきて
「あれ?おかしいなあ~
全然余白がないね?(@v@)??」
・・・
あ、この転職失敗したかも・ナ☆
こういう働き方は自分には向いてなかったと知ることができたので、決して無駄な経験ではなかったと思っています。
次、自分に適した働き方に1歩でも近づいていければ良い。
あくまで私個人の経験と次へ活かすポイントを整理しながら、右往左往しながら自分らしい働き方と家事育児のバランスを見つけていくホンの1㎜のヒントになればこの失敗は成仏されると思い、書いてみることにします。
ちょっと長いですが、気になる方 是非お付き合いください。
- 新卒から務めた中小企業
- 管理職
- 時短6時間勤務
- フル出社
- 時短取得は末子3歳のお誕生日まで(そのあとはフルタイム正社員or契約社員で時短)
※私が辞めたショックでその後10歳までOKになったらしいw
仕事や社風は好きでとても合っていて、新卒から一度も転職を考えたこともないくらいホーム感があり、そこで2回育休を取られせてもらいつつのコロナ禍。会社の業務内容も変化し、リモートワークを知ってしまい、社長に訴えても時短期限を延長しない会社への怒りから転職を決意。
- 上場ITベンチャー
- 一般社員
- 必要に応じて週1~2出社でOK
- 時短7時間勤務
- フルタイム8時間にした場合は前職フルタイム年収より100万up
- フレックス・中抜けOK
なんでベンチャーか?
リモート・フレックスができる、時短も期限なんてとくにないしご自由に、という求人がとにかく多いのがベンチャーでした(私の場合)。
だって、昭和のおじさんが生き残る長時間労働が評価される男社会のJTCではワーママはやってられん!と飛び出したいわけですから、ワーママも対等に自由に働けそうなベンチャーにとっても惹かれてしまったわけです。。
書類選考
↓
オンライン面接(当初エントリーした部署のマネージャー)
↓
リアル面談(採用マネージャー:こんな新規事業なんですの詳細説明と社内見学)
性格テスト
↓
オンライン面接(社長)
↓
オンライン面接(上長になるマネージャー)で内定。
私のスキル経験が新規事業にドンピシャだ、ということで当初エントリーした部署とは違うところに入ってほしいと言われました。
自分的には目をつむっててもできる領域のスキル経験を欲しがっている・・
それは私が「やりたいこと」か?と自分に問えば、◎ではなかった。〇か△くらい。
でもただでさえ転職は慣れないだろうから、仕事内容だけは軽々とできることがよいだろうと入社を決断。
とにかく、リモート・フレックスができることに重きを置きすぎての転職決断だったと今ならわかります。。
新規事業チームのメンバーは、
・若手独身男女
・DINKSの女性マネージャー
そこにワーママ、ジョイン!・・
(飛んで火にいる夏の虫)
初めてのITベンチャーなので最初こそ使うシステムやルール、慣れることで精いっぱいながらも
リモート・フレックス・中抜け本当に助かる~~
今日は早めにお迎え出て、カフェでやっちゃお☆
とか思っていたのもつかの間、いつの間にやらスケジュール決定権はほぼなく、昼休みもZoom商談が普通になってきて息つく暇もなく気づけば夕方、家の外は真っ暗になる毎日。
夜中の2時3時に「明日のカアサンへ!」指示ずら~~みたいなslackが当たり前。
それを朝5時に確認して途中こどもの朝ごはん、登園送迎など抜けてまた9時からの商談までに急いで修正したり。
リモートもとても助かるものの、この上長とは相性が悪く、slack上でのコミュニケーションストレスも超絶溜り始める。
上長は、社内でも有数のワーカーホリックキャラであったことが入社後判明。
彼女のあまりのワーカーホリックぶりに、入社後1か月面談、その後も人事に何度かさすがにおかしいと訴えると
「あの勢いの人は正直、この会社でも彼女くらいでして・・」
「その後・・大丈夫そうですか?」
「今までも何人もヤられてて・・」
と心配される始末。おいおい。。。隠すなよ(TT)
なんでそこにワーママ入れるよ。
この社畜臭を入社前に嗅ぎ取れなかった自分も、本当にドンマイ。。
(彼女とはオンライン面接だけだったのでね、匂いはわかりませんでしたw)
そして仕事のミスが増え、時間内にタスクが全然こなせない、そこまで来ると思考回路もおかしいのでslackでのコミュニケーションストレス、自己肯定感人生最大底辺で夕方泣いてる自分、子どもへの爆ギレ増加。
おかしいな~おかしいな~と思ってたらメンタルダウンしたようです。
これは本人や会社から言うわけありませんね。
自分から、上長になる人とは絶対に「対面」で会うべきでしたし、そのときに
「いつも何時まで仕事されることが多いですか?」と質問すべきでした。
よくある質問「残業は多いですか?」じゃダメ。
「日により業務により~」でごまかされるだけ。
いつも何時まで仕事してるか聞けば、対面ならよりウソついてるか、取り繕ってるか、目が泳ぐか、読み取れたはずです。
これを聞いて、どう判断するかはその人次第ですが、夕方に仕事を上がらざるを得ないワーママは自分は自分で割り切れるタイプなのか、巻き込まれないか、把握しておく意味はあると思います。
チームメイトとは入社日にマネージャー含むみんなでチームランチしたのが初めてでした。
が、全然会話が盛り上がらず空気が重い~
しらすのパスタの味わかんね~
仲良くなさそ~~
まじか~~
その後すぐ、個別にランチ行くと
「・・いつまでいますかねこのメンバー ははは。」
「あのマネージャー、マイクロマジメントすぎて」
「マネージャーが22時とか毎日デスク居るので先に帰りづらい」
若手あるあるですが今にも辞めそう~
これも直接面談しておけば、表情などだいぶ読み取れた部分があるように思います。
逆に、このチームメンバーたちとやっていくことに少しでも想像がつけば違ったかもしれません。
上長がどういうマネジメントタイプか、メンバーの裁量はどの程度あるのか?これも確認すべきでした。
私の場合はほぼ裁量ナシ。すべて彼女のチェック、直し、いつまでやってんだってスピード感のなさ。
前職では自分が管理職で好き勝手意思決定してやってきていたので、これも地味にものすごいストレスに。
リモートワークは友好な信頼関係があってこそ成り立つものだと身に染みた。友好でない、信頼してない、そんなメンツとのslackでのテキストコミュニケーションはストレスがすごかった。
途中から私のメンタルもおかしいので
「・・馬鹿にしてんのか?」
「何この言い方、やれってこと?」
しまいには苛つきすぎて泣いてる。
はい、もうここまでくるとちょっとダメですね。
会社からは、欲しいスキル経験があれば本人の希望はさておき、そこに入ってくれと言って当然です。
しかし自分がそれを「できる」ことと、「やりたい」ことは別。
自分の中では散々検討して決めた「超やりたいことでもないけど、できること」での入社でも、
上記のような様々なミスマッチが起こり始めると
「っていうか、こんな苦労してまでこの仕事やりたいんだっけ?」
と最後陥る気がしています。
私は最後、ここに陥りました。
本当にやりたいことかの軸がぶれてでも、リモート・フレックスをとにかく手に入れたいとそのときは思ってしまった。。
これは私の場合はですが、思ったよりありました。
前職が、新卒からもう家のように友達のようにぬくぬくとやってきてしまったからこそ、も大きいと思う。
もう子育てする大人なのだ、独身のみんなと時間軸はどうやっても合わない。
ドライにクールにいくしかないと、人生初の関門でもあった気がしています。
飲み会、打ち上げ、行けるときは行くけどもうそういうコミュニケーションの取り方で人間関係を深めることはちょっとワーママには厳しいわけです。
稼働時間にしても、自分は時短7時間で働いて、フルタイムから1時間しか早めていないつもりでしたが、
他のメンバーは夕方以降がむしろ事務作業や企画書を考える時間。
彼らは22時とか23時とかまで毎日働いてるわけです。
単純に稼働時間としては2倍近い開きがある。
その分の給料をもらってないから自分は自分と思えればいいのですが
その業務量の差になーんにも感じないほど鈍感というか強くになるまで私はもう少しかかりそうでした。
チームに夕方で上がらざるを得ない子育てメンバーがいないって、育児の話ができないとかそういうことではなく、
物凄く孤独に感じるんだと私は実感しました。
私が思う、ここはチェックしておくべしを羅列してみます。
上長になる人のチェックポイント
入社前に、上長との面接や面談を必ずリアル対面でお願いしたほうがよいです!オンラインではわからぬ表情やその人の持つ雰囲気などめちゃくちゃ得るものがあると思います。
- 通常何時まで仕事しているか?
- マネジメントスタイル(放任系か・マイクロマネジメントか)
- 裁量(スケジュールの決め方・仕事のチェック方法)
- 上長本人もワーパパ・ママである場合は、見えない面でだいぶ助けられる可能性が高いです
- 評価の仕方・本人の大切に思う評価軸
- 採用したいと思っている人物像・スキル
チームメイトになる人チェックポイント
これは内定もらったあとにでも「チームメイトだけ」で必ずリアル対面でお願いしたほうがよいです!チームメイトこそリアルな状況が顔に出てるはず。
- 通常何時まで仕事しているか?
- どんなマネージャーか?
- 実際のマネジメントスタイル(放任系か・マイクロマネジメントか)
- 実際の裁量(スケジュールの決め方・仕事のチェック方法)
- このチーム・部署のいいところ
- こうだともっといいのにと思う点はあるか?
- どんな人にオススメできるポジションか?
自分へのチェックポイント
下記は完全に自分へのメッセージ。笑
- 焦っていないか?
- 小さくても違和感を感じた点はないか?
- あやふやにされた点はないか?
- 確認しそびれていることはないか?
- それはやりたいことか?できることか?わかった上で選択しているか?
- 都合の悪いことに蓋をしてないか?
- 無理のある働き方になっていないか?
- そこで3年は働けそうか?
- 年収で釣られてないか?
- 何のための転職だったか初心を忘れてないか?
- 焦ってないか?(再)
その他、条件面や給与についてなど確認すべきポイントはたくさんありますが、
「転職失敗した」の多くは詰まるところ人間関係ではないでしょうか。正直、給料が減ってもそれはわかってたことなので「失敗した~!」とはなりにくそう。
人間関係、つまり一緒に働くメンバーの仕事へのコミット具合や生活時間帯が近ければ近いほど、ワーママの求める働きやすさの部分でのストレスは減らせそうだなと思いました。
もしくは、自分軸をしっかりと持ち「自分は自分」を貫ける強さを身に着ける。仕事と割り切り気にしない。これがあったらどんな職場でもやっていけそうです。
私はまだ道半ばの修行の身・・・
この自分軸、強く持ちたいと思っています・・
これは最近転職活動を始めようとして出会ったとある独立系エージェント社長と面談してて何度となく言われている話なのですが、
転職と結婚は本当によく似ています。と。
白馬の王子様(最高の職場)なんてものはなくて、
平凡だけども話が合う、欠点もあるけども許せるような人との結婚が一番続く、と。
ほんとにそうです。
でもいざ、会って間もない人から
(しかも最近はオンラインのみでw)
「好きだ!」(スカウト)
「結婚してください!」(内定)
をもらうと、人生にそう何十回とはないプロポーズと同じで、プロポーズされ慣れていないので
「(ときめき)えっ・・どどどうしよ、
もう38だしこの人を逃すと結婚できないかも(焦り)
こんなに言ってくれていい人だし、気になる点もあるけど・・
けけ、、結婚します♡(エイヤ!)」
とよく知らずになりがちだと。
うわーーーー私ではないか・・
そりゃなりますよw なって悪いかーーー(TT)
結婚するとしたら、友人や家族(人間関係)、家(オフィス)、稼ぎ(収支)、普段の生活(夜型?)やDVしないか(ブラック企業)、借金ないか、性格合うか(社風)、子供産んでもやっていけそうか(まさにワーママの働きやすさ)、などじっくりと見極めますね。
それと一緒ですよと。
だから焦らず懸念点はすべて聞き込んで対等な立場で転職先を決定して欲しいと。
結婚相手の情報を収集して、すべて分かった上で結婚すれば、早々別れることはないでしょうと。
この例え話がおもしろすぎた
ということで、私の転職失敗記をまとめてみました。
結婚に当てはめれば、まさにさして知りもしない男とオンラインで3回会っただけで結婚を決めてしまったなと。
ワーママ転職をお考えの方、失敗した同志、感想あればぜひください。
1mmでもお役に立てればこんなうれしいことはないです。これで少しは成仏できます。
では、また・・
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