子供達と絵本を読んで寝かしつけたあと、寝落ちしなければほんの数ページでもベッドで本を読むのが習慣です。
子供が寝静まった後、布団で笑える小説かエッセイを読んで現実逃避するのが至福の時間…!
小説家の中島たい子さんをご存知でしょうか。
アラサー独身やさぐれ女を書かせたら右に出るものはいないユーモアセンス5億の小説家の方です。
2004年「漢方小説」ですばる文学賞受賞。また「漢方小説」と「この人と結婚するかも」は芥川賞にノミネートされています。
独身アラサー時代に当事者としてどハマりし、その後結婚して子供ができた今もなぜか繰り返し読みたくなります。
仕事に恋に全力投球、ときにやさぐれたりしながらも女友達とだらだら語り合い、気ままだったあの頃。
たまにはあの頃の自分に戻ってリフレッシュできる中島たい子先生のオススメ小説5選をご紹介します!
みのり、31歳、脚本家、独身。
元彼が結婚したショックで?原因不明の不調に悩み医者を転々とし、行き着いた先は漢方。
名前のつかない不調には漢方が向いているなど、五行説や東洋医学の基本的知識を得ることができ、以来産前産後や婦人科系、めまいなどの地味な不調は漢方に通うほどハマるきっかけになった小説です。
不定愁訴に悩んでいたり、漢方や東洋医学に興味がある方におすすめの1冊。
笑えて、考えて、じんわり元気がもらえるまさに漢方のような小説です。
題名でなんとなくお分かりの方もいるかもしれません。
そろそろくる…そうつまりそれは女性の月のものにまつわるお話。
主人公 秀子は独身アラサーのイラストレーター。
PMSでイライラがピークに達し、ゆで卵を流しに思いっきり叩きつけるシーンから始まります…!
ここまでひどい症状がなくとも、毎月憂鬱ですよね。ワーママは子育てに仕事になおさら憂鬱。。
おなかの痛い日はホカロンを貼って布団かぶってこれを読んでください。
有名漫画家の税金対策でつくられた小さな美術館で働くアラサー独身の節子。
出会う先々で「この人と結婚するかも」と妄想するカン違い女の話。
英会話教室で出会ったケンとはお互い付き合い下手で、なんとももどかしいやりとりが続く中で揺れ動く乙女心。
「やっぱりこの人と結婚するかも?」「やっぱ違うかも」
独身時代、ぽっかり彼氏がいない時代を思い出してドキドキします。
この小説にはもう一話、中島たい子さんには珍しく「料理研究家の独身アラサー男子」のカン違い小説も収録されていて、こちらもおもしろいです。
貴与、39歳、独身、作家。「殺人」小説は書けても、「結婚」が書けずに悩んでいる。
結婚小説のリサーチのため蕎麦打ち合コンに潜入したり、結婚した女友達を呼び出してインタビューしたり。
「結婚小説を書くためにリサーチしてらたら結婚しちゃったりして。」
冒頭3ページ目で笑えます。
主人公が自分らしい結婚について考えに考え抜いて出す結論とは…?
これから結婚する人、結婚した人、久々に結婚ということについてぐるぐる考えるのもまた乙なものです。
ミドサーの主人公 真里は独身アパート暮らし。いとこが女社長を務める輸入雑貨会社の企画。
親戚にお見合いさせられた相手はゲイの?建築家…
一人暮らしのアパートの階段から落っこちたことをきっかけに、自分の居場所が欲しい、という思いが芽生え独身で家を建てることに。
建築家と一緒に自分自身に向き合い考えをめぐらしていく様がとてもいいです。
独身に限らず「自分の居場所、自分の家ってどいうことだろう」絶賛マイホーム検討中の私も改めて考えるきっかけになりました。
建築家と建てる家について興味のある方にオススメです。
中島たい子さんオススメ小説 まとめ
私にとって独身アラサー時代って、中高時代や大学時代ともまた違った青春時代でした。
がむしゃらに仕事して女友達とお酒を飲んで、まだ先の分からぬの結婚について焦ったり考えたりどうでもよくなったり…!
中島たい子さんの小説はどれも心情や描写がリアルなあるあるの連発で、女友達とおしゃべりしているような感覚に。小説への共感ってこんなにも癒されたり元気をもらえるんだなあ、という作品が多いように思います。
ワーママになった今だからこそたまにあの感覚を思い出すと、なんだかんだ夫や子供の存在のありがたみを思い出したり、また明日から家事に育児に仕事に、頑張れる気がします…!?
中島たい子さんの小説オススメ5選をご紹介しました。気になる作品があれば幸いです…!
他にも寝る前に読みたいオススメ本、あれば是非教えてください…!