育休…育児休業期間……!
いかがお過ごしでしょうか。なんとか大きなおなかを抱えて仕事しながら産休に入り、赤ちゃんを無事出産し人生初の怒涛の毎日を送っておられる方が多いかと思います。2人目以降の場合も、経験値があるもののやはり赤ちゃんのお世話は本当に大変な毎日です。
とはいいつつも、人ぞれぞれにさっぱり仕事関連は一切忘れてどっぷり家事育児に手間をかけて楽しむ人もいれば、バリバリに仕事をしてきたワーママの中にはせっかくのこの貴重な時間に、何か新しいことできないか?とウズウズするタイプと大きく二手に分かれるのではないでしょうか。
私は完全に後者です…!
現在、育休中に他社にジョインし一緒に働いてみることができる「育休インターン」をやってみて2か月経ちましたので、ちょっとご紹介してみようと思います!かなり得るものがあり、興味ある方には非常にオススメしたいと思います…!
とくに決まりはないと思いますが、育休インターンはその名の通り、「育休中に他社にジョインして働いてみる」ようなイメージです。雇用関係も結びませんし、基本的には給料も発生しません。
実際に他社で働いてみることで得られるものは非常に多いでしょう。今回無償での育休インターンに参加し、金銭的な報酬ではなく、「スキルセット」「人的ネットワーク」「自己理解」などの報酬が実際に得られました。
今回育休インターンをやってみようと背中を押してくれたこちらの本に詳細が書かれています。(後ほどご紹介します)
※私の場合は、先方希望でNDA(秘密保持契約)だけ結びました。確かに、社内に入り込んで一緒に一時期お仕事をしますので部内の数字やクライアント情報などなど、機密情報をたくさん扱います。当然、インターン中に知った機密情報については他言しないことを誓って参加しています。
自分のスキルを提供する代わりに相手先企業から報酬を得る場合は、業務委託契約やアルバイト契約になるようです。
今回私の場合は、副業NGの会社に所属しているので無償での育休インターンで参加することにしました。
当初は業務委託でお声掛けいただいたので、本当はお金欲しいに決まっていますが笑(´;ω;`)……でもお金では得られないようなメリットをたくさん享受できていると実感しています(のちの記事に続きます!)
実は、1人目の育休中はママボノという自分のスキルを活かしたボランティアにも参加していました。ママボノも育休インターンも両方参加した上で、2つの違いを簡単にまとめます。
〇自分のスキルを活かしたボランティアで社会貢献(相手はNPO団体等になります)
〇他参加者とチームで参加
〇クライアントにあたるスキル提供先(NPO団体等)がいる(あくまで自分は外部ポジション)
ママボノのいいところは、同じ育休中ワーママとプロジェクトを通じて知り合えるところや、ともに課題解決するチームワークで仲良くなれること、スキルの棚卸のためのフィードバックの時間や振り返りイベントなどが充実していることでしょうか。
また、まともなボランティア活動は実は人生初で、今まで知りえなかった地域社会のことやNPO団体のことなど非常に勉強になることばかりで、めちゃくちゃためになる経験をさせていただきました。
ママボノの詳しい記事はこちら👇
育休中の過ごし方−ママのプロボノ=ママボノの参加した話 前半−〇自分のスキルを活かして企業の中で働く(相手は民間企業が基本となるかと思います)
〇基本的に一人で参加
〇相手先企業にジョインする(会議やslackに入るなど組織内部に入る)
育休インターンは基本的に自分一人で相手先企業の中に潜入していくイメージでしょうか。その時々で相手先企業から意見を求められたり、お願いされる業務が多岐にわたりそうです。こちらは一人で参加するので最初はちょっと勇気がいるかも。笑 しかもコロナ禍で基本的に今のところオンラインのみですので、最初はちょっと緊張しますね!でもオンラインMTGを重ねるうちにすぐにチームの皆さんと打ち解けられました。
今回、実はWantedly経由で私に興味を持って下さった企業から、最初は転職のお誘いが始まりでした。が、まだ娘は保育園に入れておらず、元居た会社にも一旦復職するつもりでいることを伝えたところ、「御社は副業OKですか?!OKなら週1,2でも業務委託(もちろん報酬アリ)で働けませんか?」ということで話が始まりました。
ひょんなことから人生初の副業(業務委託)ができそう…!
と思ったものの、我が社の就業規則を改めてチェックすると結構な勢いで副業を禁止していました。笑 正直お金も欲しいし会社の看板を下ろして一人で報酬を得るという経験をしてみたい気持ちが爆発しましたが、考えに考え込んだ末、根はまじめな私は「無償で育休インターンとして参加させてください…!」と名乗り出ました。笑
相手も無償で悪いけどいいの?でも転職を検討する上でもうちを知ってもらえるのはいいかもしれませんね!ということでNDA(秘密保持契約)だけを結んで、育休インターンがスタートしました。
Wantedlyで声がかかった話はこちら👇
ワーママ転職2.0│お母さんだって働き方を我慢する必要のない時代へ…後悔しない転職指南書「転職2.0」を読んでで、いざ何をどんな感じで参加しているの!?私の場合ですがご紹介してみます!
- 週2回のチームのMTGにオンラインで参加
(with娘抱っこ) - 事業部長へ気づいたことお伝え
(コンサルに近い) - slackに参加
たったこれだけなのですが、新卒から13年 転職したこともなく自社の内部しかを知らない私が、他社のMTGやslackに潜入しているのです!
めちゃくちゃエキサイティング!
今までずーっと仕事では広告の営業や企画をしてきましたので本当にたくさんの会社さん(100社以上)のマーケティング部署の方などとお仕事させていただいてきましたが、中に入るのは初!
チームの課題も第三者立場だと冷静に丸見えです。チーム内の雰囲気もわかりますし、上司部下の関係もわかるわかる。まずはキャッチアップのためにとりあえずMTG参加してくださいとのことで、最初こそ自己紹介したもののみなさんお忙しく結構放置で笑、ひたすらチームの様子や現状課題を考えたり、何か解決できるアイデアがないかメモしたり…
しばらくして事業部長(ワーママ)から
うちのいいとこ悪いとこ全部丸見えだと思うんですけど笑
何でもいいので感想やアドバイスください…!
営業の〇さんこんなことで困ってましたよね…実はうちの会社でも同じ課題にこんなことして良くなった経緯があって…あとマーケ担当者は△の方が絶対食いつくとおもいますよ…etc
自分の経験してきたことでできる範囲のアドバイスというか意見を伝えてみると、これが思った以上にめちゃくちゃ喜ばれまして。もっと言ってくれと私メインのMTGも増えてきました。どうしても娘が暴れて抱っこ紐&ゆらゆらしながらの参加がほとんどのため、手は動かせそうにないと伝えるとそれも全然OKですと理解してくれコンサル的立場でどんどん意見アイデアを言って欲しいといってくださっています。
コンサルってすごい難しい仕事かと思い込んでいましたが、もしかして…こんな感じもありなのかも!?という大きな発見をしました。私はずっと営業や企画をやってきたので、コンサルなんて大それたことは自分には無縁かと思っていましたが、自分のスキル経験を活かして困っている人にアドバイスするってもうコンサルになり得るのかもなあと気付きを得ました。
いやー…!できるものならぜひやった方がいいですよ奥さん!
他社にジョインするって、本来はぶっつけ本番人生をかけた【転職】でしか基本的にはできないことです。また復職して忙しくフルタイムで働けば当然他社にジョインしている暇は微塵もないはずです。笑
転職するしないに限らず、特に私のように新卒から転職したことのない人は可能ならばぜひ経験してみることをオススメします!非常に意味のある経験になると思います。私も参加してみて、自社のいい点にもたくさん気づきましたし、参加した企業のいい点や転職前のチームの雰囲気や残業どの程度かなど働き方を実際みんなどうしているのかも垣間見ることができています。
正直、メリットしかありません。笑 デメリットは週2~3時間取られることのみです。参加しているMTGには、実はワーママさんが多いのもあり
てか育休中にインターン、超いいですね!!
私も転職前にやりたかった!
なんて言っていただくくらい。
- 転職せずとも他社の中に入ってチームの雰囲気、課題感、リアルな働き方が見られる
- 転職せずとも自社の良さ・悪さを客観的に見られるようになる
- 自分のスキルや経験で他社で活かせる部分に気づける(転職活動に活かせる)
- いずれ転職活動する上での自分なりのチェックポイントが明確になる
- slackなど自社で使ったことのないビジネスサービスの練習ができるかも
- フルリモート転職後のイメージができるかも
- 新しい出会いまさに人的ネットワークの広がり(今後も何かでご一緒できるかもしれませんね!)
これが、私の場合は転職のお声掛けをくださった会社さんなのでなおさら、いきなり転職する前のお試し期間として相手先企業を見て判断することもできて非常にいい経験をさせてもらってるなと思っています。また育休インターン先が転職検討先でない場合も、活躍を見てくだされば「育休終わったらうちに来ませんか?」なんて声掛けもかなりありえそうだなと感じています。
私の場合はWantedlyで転職の話スタートではありましたが、育休中にインターンに参加する場合、下記3パターンがありそうかなと思っています。
検索すると、個々に募集している企業さんがちらほら。特に、子育てやワーママに関連したサービスを提供するようような企業が多そうな印象です。これが一番手っ取り早いかもしれません。が、募集枠が少なく参加したいときに参加できない可能性も多そうです。
こちらは利用していないのでご紹介までになりますが【ママボラン】というサービスではボランティア(インターン)したいワーママ×企業のマッチングを行っています。
月会費を払いボランティアに参加するか、別途費用を払って個別キャリアカウンセリングやキャリア研修なども行いよりしっかりとキャリアの棚卸ができそうなキャリアデザインプログラムも用意されているようです。
初めての方でもボランティア(インターン)に参加するためのサポートをたくさん受けることができるので、こういった活動が初めての方には心強そうです!
当初は育休中に業務委託で仕事ができたかもしれないのに、無償でインターンやります!なんて我ながら馬鹿真面目というか笑、もったいないかなあとも思ったのですが、実はこの本が背中を押してくれました。
この本の中に、育休インターンにも通ずる「ギブワーク」つまりタダ働きをして経験値を得るという章にこう書いてありました。
ギブワークとしてタダ働きと向き合うことは、そこにお金が介在しないがゆえに、自分が人生で大事にしていることや、何のために働くのかを考えるキッカケにもなります。このような経験が、巡り巡って「自己理解」にもつながるのだと思います。給料や金銭的な報酬が当たり前になった状況では得難い経験ができるのも、ギブワークの特徴です。
黒田悠介著 ライフピボット 縦横無尽に未来を描く人生100年時代の転身術
自分今後仕事どうしてこうかと思い悩みがちな育休中にぴったり…!
この育休インターンでまさに人的ネットワークの広がりができたり、おもしろいことがまた起きてきているのでそのうち続編記事を書けたらと思っています。
ということで、週2,3時間と引き換えに参加している育休インターン、興味のある方とってもおすすめです!正直こんな経験はやはり育休中にしかできないでしょう。仕事に妊娠出産、育児と頑張っているワーママだけにもらえた育休というボーナスタイム。
ぜひ少しでも興味ある方は、どんどん行動してチャレンジしてみて欲しいなと思います!前回の育休中に参加したママボノもしかり、今回の育休インターンしかり、得難い経験をしてるなあと実感します。幼い我が子をおぶって一緒に仕事してみた、宝物のような思い出を胸に、今後まだまだ続く仕事人生を考えるキッカケになればと思います。
育休中じっと知れいられない方の参考になれば幸いです!
最後までお読みいただきありがとうございました!関連記事もよろければぜひ読んでみてください。
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